カントリー家具という新たな家具ブランド

カントリー家具とは、オイルで表面に光沢を出して仕上げた木製の家具のことです。この家具の発祥はヨーロッパなので、西洋デザインが特徴的です。日本の家具と対照的なデザインであるのが魅力の一つなのかもしれません。しかし、そのデザインのままだと、日本の家にはなじみません。この家具が、一つの家具ブランドとして取り扱われるようになるまでに成長した理由が、ここにあります。企業側が、日本の家に合うようにデザインを日本風にしたのです。
カントリー家具には三種類あって、その中でフレンチ、ブリティッシュと呼ばれる二種類は白やこげ茶を基調としていて、宮殿などで使用するような高級感のある造りになっています。この二種類は、日本の家だけでなく、まず一般家庭の家に置くことに違和感を感じてしまいます。そこで、最後の三種類目であるアメリカンが日本では多く取り扱われています。このアメリカンは、ヨーロッパではなくアメリカの家具です。アメリカがヨーロッパの植民地となっていた頃伝わったと言われています。デザインはフレンチやブリティッシュより少しシンプルになり、色も木そのものの色味を使うため、比較的どの場面にもなじみやすい造りです。まず企業は、家具のもととなるデザインをアメリカンに決定しました。
アメリカンをそのまま売っても、ヨーロピアンテイストが好きな人は多く買っていきますが、一般の人はやはりなかなか買いません。普通の日本で多く売られている家具の中に、アメリカンのものを一つ置くとアンバランスな印象になってしまうからです。そこで企業は、一般の人向けに、日本の家具によく使われる波模様や、筋模様をさりげなく施して、家具の持つ洋風の雰囲気を減らしました。
このデザインを日本風にしたところが売れる主な理由ですが、他に木製であることも理由の一つとして挙げられます。木の醸し出す独特のにおいは、害虫の発生を抑え、人間の血圧を下げる働きを持っています。また木は、断熱性と調湿性と呼ばれる性質を持っています。断熱性は熱を伝えにくい性質のことで、冬に木製家具に触れるとほんのり温かみを感じるのはこの断熱性のためです。そして、調湿性は、水分を吸収したり排出したりすることで周りの湿度を一定に保とうとする働きです。この性質は人の居住空間を快適にすることに、一役買っています。
国際化が進み、外国のものが日本に頻繁に入るようになってきました。カントリー家具もその一つであるので、これが異文化に触れるきっかけになるかもしれません。

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